パナソニックは、「LUMIX DMC-GX7」を9月12日に発売する。店頭予想価格はボディ単体が10万5,000円前後、「LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.」が付属するパンケーキレンズキットが13万円前後。ブラックとシルバーを用意する。
「LUMIX DMC-GX1」(2011年11月発売)の後継となるモデル。カメラを趣味とするハイアマ層に向け、ミラーレスカメラ内でのステップアップを見込む。
撮像素子は、新開発の有効1,600万画素4/3型有効Live MOSセンサー。画素数は据え置いたが、プロセス技術の微細化によるフォトダイオードの拡大、オンチップレンズの形状改善による集光率向上、画素回路と信号読み出し回路の低ノイズ化を行なった。
加えて画像処理エンジンでは、「新2次元NR」と「新マルチプロセスNR」を採用。前者ではこれまで扱いが難しかった大きなノイズを抑制し、ざらつきのない画質を実現したという。特に夜景撮影に効果的だとしている。後者は2段階に分けてノイズリダクションを行なうことで、細かいノイズまで抑制可能になったという。特に夜景や高感度撮影で肌の描写がより綺麗になったとする。また「ディテール再現フィルター」の最適化で限界解像力が向上し、コントラストも向上したとしている。iDレンジコントロールも進化し、従来より広いレンジを再現可能になったという。
LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.を装着したところ。
AF速度は従来の0.09秒から0.06秒に短縮(同社基準)。AF追従の連写速度は3コマ/秒から4コマ/秒になった。また、AF可能な最低輝度は0EVから-4EVになっており、「ローライトAF」として訴求する。
276万ドット相当のチルト式EVFを新たに内蔵した。表示切り替えのアイセンサーも備える。また背面モニターも上45度~下80度のチルトに対応する。背面モニターのタッチパネルは静電容量式になった(DMC-GX1は感圧式だった)。MF時のピーキング表示機能も「LUMIX DMC-G6」に引き続き搭載した。
チルト式EVFを搭載した
液晶モニターもチルト式
外装はマグネシウム合金製。前ダイヤルと後ダイヤルによるダブルダイヤルの操作系を採用。ボディ上部の前ダイヤルはアルミ削り出しとなっている。
LUMIX Gシリーズで初となるボディ内手ブレ補正機構を搭載した。35mm判換算で100mm相当までのレンズで「MEGA O.I.S」相当(シャッター速度換算2~3段分)の性能を実現するという。補正軸は2軸。100mm相当を超える焦点距離では、補正効果が若干弱くなるとしている。
なお、従来のレンズ内手ブレ補正機構とボディ内手ブレ補正機構は同時には使用できない。また動画記録時はレンズ内手ブレ補正機構のみの動作となる。同社では、オールドレンズなどの手ブレ補正機構の無いレンズなどの使用時にもメリットがあるとする。使用レンズにより、メニュー画面で8-1,000mmの焦点距離を入力することが可能となっている。
最高シャッター速度は、従来の1/4,000秒から1/8,000秒になった。
画面の明るい部分と暗い部分の明るさをライブビューを見ながら別々に調整できる「ハイライトシャドウコントロール」機能も新搭載した。
画質調整機能「クリエイティブコントロール」には、新たに「ラフモノクローム」と「シルキーモノクローム」が加わった。ラフモノクロームがハイコントラストな表現なのに対して、シルキーモノクロームは柔らかい雰囲気を表現できるとする。
Wi-Fiによる画像送信機能と、NFCによるペアリング機能も利用できる。