ソニーが9月17日に発売を予定しているミラーレスカメラ「VLOGCAM ZV-E10」。Vlog撮影向けとされているモデルで、従来機のレンズ一体型カメラ「ZV-1」から、イメージセンサーがAPS-Cサイズに変更(ZV-1は1型センサー)。さらにはレンズ交換式となったことで、より表現にこだわりたいユーザーに向けて訴求しているモデルだ。
店頭予想価格(税込)は、ボディ単体が7万8,000円前後、レンズキットが8万9,000円前後。ブラックとホワイトの2色をラインアップする。
本稿では、従来モデルの「ZV-1」や、本機と同じくAPS-Cセンサーを搭載した「α6400」との比較画像を交えながら、外観写真をお届けしたい。
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外観
冒頭に述べたように、本機はAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載している。天面がフラットな形状となっており、同じくAPS-Cミラーレスのα6000番台の機種と似ている印象だ。本体の外形寸法は115.2×64.2×44.8mm。重量は343g(バッテリー、メディア込み)。
背面には、APS-Cのミラーレスαでは初となるバリアングルモニター(タッチ式)を採用した点も特徴となっている。なお、フルサイズ機ではα7S IIIとα7Cがバリアングル式を採用している。
※7月30日12時30分修正:フルサイズ機ではα7S IIIもバリアングルモニターを採用していたため、該当部分を修正しました。
バッテリーはα6400と同じ「NP-FW50」。最大80分の動画撮影、約440枚の静止画撮影が可能としている。
天面は右肩部に操作ボタンが集中している。電源のON/OFFはスライド式のスイッチで切り替え。その右には大きなRECボタンが構えており、電源をONにしてそのままRECボタンに指を移せるように、動画機としての使い勝手に配慮した様子がうかがえる。
特徴的なのは「静止画/動画/S&Q切換ボタン」。ボタンのタッチ操作で、各モードを素早く切り替えられるという。
また、シャッターボタンと同軸にズーム操作レバーを搭載している。単焦点レンズと組み合わせた際でも全画素超解像ズームに対応。片手でズーム操作が可能になる。背景ボケ切り替えボタンは、従来機ZV-1から継承している点だ。
左側面にはUSB Type-C端子(充電/給電に対応)、HDMIマイクロ端子(タイプD)を備えている。また、本格的な音声モニタリングに対応するため、ヘッドホン端子を搭載した点も特徴的。マイクのアイコンが描かれた部分には、3.5mmのマイク入力端子が備わる。
本機はUVC/UAC規格に対応しており、PCやスマートフォンとUSB接続することで、特別なソフトウェアを介さずにWebカメラとして使用できる点も特徴としている。
APS-Cのミラーレスαで初めて、デジタル音声伝送に対応するMI(マルチインターフェース)シューを装備。対応機器を装着した場合、音声をデジタル信号のままカメラに伝送するため、劣化のない高音質な録音を可能にするという。
カメラ内蔵マイクはZV-1と同様、3つのカプセルマイクを使用して“高密度でクリア”な録音を実現しているという。
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背面にモデル名が記されている
平紐タイプのストラップホールが備わる
ホワイトモデル
ホワイトカラーは、キットレンズがシルバー鏡筒タイプとなる。ブラックとの雰囲気の違いをご確認いただきたい。
付属のウィンドスクリーンもカラーが異なる
キットレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」
レンズキットに付属するのは、沈胴式の標準ズームレンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」。35mm判換算で焦点距離24-75mm相当の画角をカバーする。
パワーズーム機能を搭載しており、鏡筒に備えたズームリングのほか、カメラ本体のズームレバーでのズーミングにも対応する。
最大径×全長は64.7×29.9mm。重量は約116g。
レンズを繰り出した様子
従来機「ZV-1」との比較
従来機のZV-1は、1型センサーを搭載するレンズ一体型カメラ。そのサイズ感ゆえ、手軽に持ち運べる点を特徴としている。
センサーがAPS-CサイズになったZV-E10は、ZV-1と比較するとやはり一回りサイズが大きくなっている印象だ。上から覗き込むと、ZV-E10はグリップ部が大きくせり出しているのがわかる。
ZV-1の外形寸法は105.4×60.0×44.0mm。重量は量は294g(バッテリー、メディア込み)。ZV-E10の方が幅が4.8mm、高さが4.2mm、奥行き(グリップ部除く)が0.8mm長い。
レンズの存在感と、グリップの大きさが両機の印象を大きく変えている
背面の操作部。特徴的な違いは、ZV-E10では削除ボタンに「商品レビュー用設定」機能が割り当てられた。商品レビュー動画を撮影する際に、商品から顔へのピント合わせを、ボタンのワンタッチ操作でスムーズに行えるという。
右肩の操作部は、両機で大きく印象が異なる。ズームレバーを備えたシャッターボタンは、ZV-E10ではせり出したグリップ部に配された。また、コントロールダイヤルが備えられた点も特徴的となっている。
APS-Cミラーレス「α6400」と比較
ZV-E10もα6400もAPS-Cセンサーを搭載した機種だが、ZV-E10ではEVFやモードダイヤル、内蔵フラッシュを省いたことで小型化を実現している。
α6400の外形寸法は120.0×66.9×59.7mm。重量は403g(バッテリー、メディア込み)。ZV-E10の方が幅が4.8mm、高さが2.7mm、奥行きが14.9mm小さい。グリップが薄く、ボディの幅も小さくなったことで、APS-Cセンサー搭載機でありながら、レンズ一体型のZV-1に近いサイズ感となっている。
ストラップ環の形状が異なっている
上から見ると、α6400はEVFの分だけサイズが大きいことがうかがえる(写真ではアイピースカップも装着)
α6400ではRECボタンがグリップ背面側に配されていた
グリップの形状も異なる。ZV-E10の方が平面的だ
α6400の背面モニターはチルト式
右肩の操作部はα6400の方がすっきりしている。α6400はカスタムボタンもグリップ部に配されていた。ZV-E10は内蔵マイクを天面中央部に配している関係で、ホットシューの位置が左側にずれていることがわかる
手持ちイメージ
女性の手にもおさまるサイズ感となっている
シューティンググリップ「GP-VPT2BT」(別売)にも対応
本誌:宮本義朗
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